aphanisis

日々のメモ

童貞の捨て頃

三島がこんなことを云ってやがる。

 

こんな厄介なそして持ち重りのする荷物は、一刻も早く捨てるに越したことはないのです。 ––––  『童貞は一刻も早く捨てよ』 

 

 

            f:id:s-f-d-dali:20180404175445j:plain

 

 

けっ、云いやがるな。童貞の捨て頃は早ければ早いほど良いだと?なんてインランでベースケなんだ!

 

・・・猥褻な印象を覚えるかもしれないが、三島は「真に女を知れ」と語っている。三島が云ってるのは、無論、肉体だけの話じゃあない。誤解は捨てよ、ということである。

 

   かく言う私も、魅力が足りなかったせいかして、童貞を失ったのがすこぶるおそく、これが人生の一大痛恨事になっている。自らかえりみて、それで以って得をしたということは、一つもなかったと思っています。

    そもそも男の人生にとって大きな悲劇は、女性というものを誤解することである。童貞を早く捨てれば捨てるほど、女性というものに関する誤解きら、それだけ早く目ざめることができる。 –––– 『童貞は一刻も早く捨てよ』

 

女への誤解ってなんだろうなあ、「女は神秘である」「女は馬鹿である」「女は美しいものである」「女は恐怖である」・・・云々。人それぞれだろうけど、女への見方が変わるってのは確かだろうなあ。

 

 

 

ところで、爛れた日本文学者代表の坂口安吾先生が童貞を失ったのは、豈図らんや27の月夜だという。もっとも、そのあとは人妻とめちゃくちゃな生活を過ごしたらしいが。

 

 

              f:id:s-f-d-dali:20180404175517j:plain

 

安吾は女への誤解がかなり強い人間だと思うんだな。じゃなかったら矢田津世子をあんなに美しい女に仕立て上げるだろうか。矢田津世子は〈フダツキ〉の女流文学者で、いろぉんな作家と枕を交えてた女だというのに。

 

堕落論』を読めばわかるが、坂口安吾は「美しいものは美しいものとして終わらせるべき」と論じるなかで、「美しいもの」の例に処女を挙げている。処女じゃない女は美しくないのかね。お前さん、なんかあったんじゃないかい?

 

安吾は女に夢みてたのだと、アタクシは思う。無論、さよなら童貞のタイミングが遅かったからなのかなんてわかりやしないが。

 

だが、世の中には汚い男というものもやはりいて、女の誤解を捨てた瞬間、図に乗るやつなんか居やがる。もっと醜悪なかたちで女を誤解する連中が。そういうやつは、童貞以上にタチの悪い馬鹿なんだって僕は思う。