aphanisis

日々のメモ

発つ恋人に

 
 
恋人があと数日で発つ。
旅する恋人のためになにかさせてもらいたいものだが、いまのところ詩集を贈ろうと思っている。手作りの詩集。
とはいえ、僕の詩ではない。僕が恋人のために編纂した詩集を贈るつもりなのだ。
 
 
よい旅の供はなにか。それは孤独である。
孤独は旅人につきっきる。
きっと旅の間、旅する者は影のごとく自分から離れない孤独に恐怖を感じたり、あるいは逆に、孤独を渇望したりするだろう。

 


そんなときは、詩を読むとよい。

詩は孤独の懐かしさと素晴らしさを教え、私が孤独であることに誇りを持たせてくれる。詩は孤独な私のためにある。詩は孤独と相性がいいのだ。

 
 
(と、まさにいま恋人から間違い電話がかかってきた。)
 
 

 

 


詩よ、詩よ、女の孤独に寄り添え。